この話をしだすと、そもそもOSとは何か?とか複雑な話になりがちなので、ここではごく簡単に話すことを目標に。
Linuxの話をするはずなのに、何故かいきなりWindowsの話。
Linuxとは何か?ということを話すことは、Windowsとは何か?と話すことと同じ類のものなのです。それで、どう話せばいいか迷ってしまうという気持ちがわかっていただけるかと…
Windowsの圧倒的な普及により、PCと言えばWindowsのことと思っている方も少なからずいるかと思います。そもそも、Windowsがソフトであることさえも知らない可能性もなきにしもあらずです。
さて、Windowsというものが何をやっているかと言いますと、それは「どんなアプリケーションでも必要とされる共通の操作全般」と言っておくのがわかりやすいのではないかと思います。
例えば、どんなアプリケーションを使用するにも、キーボードとマウスは使用するでしょう。Windowsはこれらの入力の受け付け及び処理を行なっています。キーボードの「A」というキーを押せば、画面上にAと表示されるでしょう。マウスを右クリックすれば何らかのメニューが表われることでしょう。これは基本的にどんなアプリケーションでも共通です(表示されるメニューなどに差異はあるかもしれませんが)。Windowsはこういう共通の作業というものを行なっています。
また、ファイルのアーカイブや実行、保存といった仕事もWindowsの仕事です。
OSとは、このようなPCを使用するにあたって最も基本的になる作業を行なうためのソフトなのです。
Windowsはこの様な基本ソフトのひとつであるに過ぎません。では、何故Windowsが圧倒的なシェアを得て、PC=Windowsといえてしまう程になっているのかと言うと、「誰もが使えるコンピュータ」を目指して作られているからです。そして、それが一定以上成功したからでしょう。
グラフィカルな画面で直感的な操作を可能にし、技術や知識が必要となる作業は極力省く、若しくは直感的操作で代用できるようにしたのがWindowsの特徴であると言えると思います。これは、コンピュータを家庭に広める役割として大きな貢献をし、今では家電製品の1つになるほどになりました。
しかし、誰もが使えるようにするために、ユーザー個人個人の自由度を潰してしまっているという側面もあります。
あらゆる作業をマニュアル化し、その方法に従うようにすると、それ以外の方法をとることが難しくなり、大仰な言い方をすると、没個性的になります。
だいぶ大袈裟な表現ですけど。
UNIXとは、OSの一種ですが、研究目的に開発されたという歴史を持ち、研究所などで大勢のユーザーが同時に独立して使用する機能に特化しているOSです。即ち、専門用語で言えば、マルチユーザー、マルチタスクに特化しているということです。
大型計算機に使用されて、ネットワークを通じて利用したり、安定性やセキュリティを求められるサーバを与えるものとして使用されることが多いです。
かと言って、遠い存在なのではなく、その高い安定性やパフォーマンスから、個人利用されることも少なくありません。
また、Mac OS Xではベースとして使用されることになり、これによってMacの安定性が高められたりすると言った使われ方をしています。また、一部の家電製品に用いられていることもあるようです。
上記のようなUNIXが発展していく中で、その流れから派生していったOSがいくつかあります。
上述のMac OS Xもその1つであると言えますし、他にSolaris、BSD、そしてLinuxが有名です。
ではLinuxについてです。Linuxは上述の通り、UNIX系と呼ばれ、厳密にはUNIXではありません。これは、UNIXというシステムに対する定義の問題であるので、実際はあまり気にしなくてもいいのではないかと思いますが、まぁ、色々と議論のなされる問題ではあります。
ちなみにリナックス、、リヌックス、リヌークス、ライナックスなどなどと発音されます。Linuxの作者であるLinus氏は正式な読み方にはこだわっていないようで、どう発音しても構わないという姿勢らしいです。氏は英語読みでリヌックスと発音してるらしいです。聞いたことないけど。
日本では、リナックスが一番広まっています。
さて、LinuxはUNIXをベースにLinus氏が自分の使い勝手のいいようにソースコードを改造していった結果、もはやOSと呼べるレベルにまで発展したという経緯を持つOSです。
その精神はオープンであることであり(オープンという意味に関しては言及しておく必要があるのですが、ここでは省略)、誰でもソースコードを見ることができ、それを書き変えることが可能です。
Linuxとは、厳密にはOSの中核の担う部分(カーネルと言います)だけを指すのですが、基本的にオープンな精神を持っているので、そこに様々な、実際の使用の際に必要、または便利なソフトウェアを追加して組みこんだディストリビューションという形をとっているものが多く、それを単にLinuxと呼ぶことがある程です。
根本的には、OSである以上Windowsと変わりません。しかし、OSとしての仕組みが異なりますし、使用しているソフトが異なるので、随分違うように感じられるかもしれません。
Windowsは、OSの中核になる部分やそれに類する部分を隠し、そこまで触る必要のないように作られているために誰でも使用できるような仕様になっていますが、Linuxはそこに制限がありません。なので、自力でどんどん改変していくことも可能です。そのため、コンピュータの仕組みなどを学ぶ上では有利かと思います。また、元々がUNIXであるために、マルチユーザーの機能を持っており(最近のWindowsはマルチユーザーになっているのであまり恩恵はないかもしれませんけど)、ネットワーク関連に強いと感じます。
従って、大学などの研究施設のサーバに接続してプログラムを走らせるとか、そういう使い方をコンピュータでしたいなら、Windowsよりも圧倒的に楽であり、勉強になると思います。
また、オープンであるので、そのディストリビューションも無料であるものも多く存在します。その分自己責任が問われますが、だからこそコンピュータに詳しくなれるでしょう(非常に苦労もしますが)。実際、使いはじめると多くの壁にぶつかり、それを解決していくことで多くのことが学べると思います。
このサイトは主に僕がLinuxを使用していくことで学んだ知識を蓄積する目的で運用されています。僕自身がLinux(コンピュータ)に詳しいわけでもなく、何かをしようとする度に壁にぶつかり、それを曲りなりに解決することで徐々に知識をつけてきたわで、ここはその蓄積です。できることなら、この知識を共有していくことで多くの人がLinuxに興味を持つことができればいいと思っています。